税理士試験科目について
税理士試験は、会計学に属する科目(簿記論及び財務諸表論)の2科目と税法に属する科目(所得税法、法人税法、相続税法、消費税法又は酒税法、国税徴収法、住民税又は事業税、固定資産税)のうち受験者の選択する3科目(所得税法又は法人税法のいずれか1科目は必ず選択しなければなりません。)について行われます。
税理士試験科目(11科目)
- 簿記論
- 財務諸表論
- 所得税法
- 法人税法
- 相続税法
- 消費税法又は酒税法
- 国税徴収法
- 住民税又は事業税
- 固定資産税
私なりの科目選択基準
私の場合は「実務で役に立つ」と「王道」で判断しました。(簿記論、財務諸表論、消費税法、法人税法、相続税法)あと、自分自身あまり勉強が好きではなく、税理士試験でないと本気で勉強しないと思ったのでこの5科目を選んだのも要因の1つです。
正社員の採用試験の時には必ず聞かれることでもあるので、ある程度「自分なりの選択基準」は設けておいて損はないかと思います。
色んな人の科目選択基準
独立開業して、色んな税理士の方と話す機会がありますが選択基準は本当に人それぞれです。
- 100点をとる試験は自分に合っていないのであえて国税三法を選んだ(法人、所得、相続)
- 早く受かりたいからミニ税法ばかり選んだ
- 消費税法は肌に合わないので法人税法を勉強して大学院へいった
- 家族や子供がいたので講義の時間が長いデブ税法(法人税法、所得税法、相続税法)は避けた
- 最後の科目で相続税法が受からないのでミニ税法に切り替えた
- 講師がわかりやすかったのでその科目を選んだ
- 計算より暗記が得意だから国税徴収法を選んだ
- 暗記より計算が得意だから固定資産税を選んだ
- 法人税法より所得税法のほうが簡単そうだったから選んだ
十人十色ですので科目選択に答えはないです。
私なりの結論
結論:科目選択に正解はない。
自分がやりたいこと、生活や金銭的な状況で選択は異なるのだと実感しています。
もし、大学4年生に戻り、税理士試験を受けるのであればまずは大学院(税法免除)に行きながら簿記論、財務諸表論、消費税法を合格しようとするでしょう。それが私なりに最も最短で税理士になれる道ですので。※令和5年からは誰でも簿記論と財務諸表論を受験できるのでもっとはやく税理士に近づけます。(私は高校生から簿記を勉強するという考えは人生をやり直してもできないです。高校生から簿記を勉強する人たちは本当にすごいです。)
ただし、時間はかかったけど5科目を勉強して後悔はありません。条文の見方やなんか特例があったよなというアンテナを備えつけられています。あと、税理士として登録しても人生一生勉強ですし。
税理士試験の科目選択で迷われている方がいるのであれば、原点にかえって自分の目的はなんなのかを明確にしてみてください。そうすると、自ずと自分の選択する道が見えてきますよ。